土佐茶に惚れた

亭主的 茶の心

人とものの調和

土佐のお茶に惚れてます。ものを大事にする、手元にあるものを使いこなす。今、不便だと思うものもかつては便利だったはず。不便なのは人の心。便利なだけで感謝がなければそのうち不便になる。感謝があると使いこなしていくうちに、簡素なものほど便利になってくる。

簡素なだけに故障する・壊れるということが極めて少ない。使い方のどこがいけなかったのかをその場でわからせてくれるし、故障しても自分で直せるものも多い。中には職人技を必要とするものもあるし、素人がまねることができるものもある。

感謝に裏打ちされた便利さは、人とものの調和である。

長く使ううちに、人はものになじみものは人になじむ。

一期一会という言葉があるのですが、もう二度と会えないということではなく、同じこれからも何度かお会いすることもあるかもしれませんが、その度に以前とまったく同じあなたと私だということはありません。私たちを含め、世の中すべてが刻々と変化しています。それを誰も止めることは出来ません。今の今、あなたとこうしている瞬間は、望んでももう二度とありません。もしかしたら、本当に二度と会うことがないかもしれないという覚悟をもってすごしなさい。ですから、その度に、今の今を大切に思い、そのときに出来る最高のおもてなしをしてください。

そう心得てくださいという言葉だと思います。

森木久次郎商店 亭主

森木 睦雄

煎茶 ほうじ茶 玄米茶 その他お茶 急須