■常温での保存方法■
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保存場所
直射日光を避けた涼しい場所で保存しましょう。
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保存方法
缶入りで中がアルミ袋になっている抹茶を開封した場合、常温で約3週間以内に使いきれば大丈夫でしょう。袋内の空気をできるだけ抜いて封をし、缶筒に入れて保存します。
※少量のお茶は痛みやすいので、早めに使いきりましょう。
お茶保存の鉄則とは
ここではお茶の中でも特に劣化の早い抹茶の保存方法を基に説明していますが、他のお茶を保存する際も同じ方法で万全です。番茶などは抹茶ほどシビアに保存しなくても大丈夫ですが、この機会に是非覚えてください。
まず、お茶の大敵は湿気 ・ 高温 ・ 日光 ・ 酸素 ・ ニオイ です。この大敵からお茶を守ることがお茶保存の鉄則です。
直射日光を避けた涼しい場所で保存しましょう。
缶入りで中がアルミ袋になっている抹茶を開封した場合、常温で約3週間以内に使いきれば大丈夫でしょう。袋内の空気をできるだけ抜いて封をし、缶筒に入れて保存します。
※少量のお茶は痛みやすいので、早めに使いきりましょう。
冷蔵庫(野菜室・冷蔵室・冷凍室)
袋内の空気をできるだけ抜いて封をし、缶筒に入れ、更にビニール袋等で包み、冷蔵庫に入れましょう。他の食品などのニオイ移りをふせぐことが出来ます。
冷蔵庫で保存した場合、各室から出してすぐに開封してはダメです。
温度差によってお茶の袋の中に湿気が入り込んでしまうのはもちろん、眠り込んだ茶葉をそのままいただいてもおいしくないからです。必ず眠った茶葉を戻してから、おいしいお茶をいただいてください。保存場所によってお茶の旨みを戻す時間が違います。
保存場所 | 保存期間 | 戻す時間 | 用 途 |
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野菜室(10~15℃) | 半年 | 約20分 | すぐに使用したい場合に適しています。味・香りの戻りがよく、頻繁に出し入れして使用されるのに適しています。通常はこの方法が最適でしょう。 |
冷蔵室(0~5℃) | 一年 | 1~2日前 | あまり頻繁に使用されない場合に適しています。 |
冷凍室(-18℃以下) | 一年以上 | 1週間以上 | かなりの長期保存はできますが、茶葉を眠りから覚ますのに時間がかかるので、めったに使用されない場合以外はお奨めできません。 |
※野菜室から常温に戻す場合、目安として約20分としましたが、必ず袋表面の水滴が自然に消えてから開封してください。水滴が自然に消えるということは、しっかりと常温に戻った証です。
賞味期限の日付はお茶を袋詰めした時に押されます。では、お茶屋さんがお茶を詰めるまでのお茶の保存の仕方でお茶の味は変わるのでは?とお気づきの方、するどい!です。
袋詰めまでのお茶を大切に適切な方法で保存しているお茶屋さんのお茶は間違いなくおいしく、そうでないお茶屋さんのお茶は開封前から既に味が落ちている…。賞味期限前に期限が切れているということになります。袋詰めするまでのお茶をいかに上手く保存しているかでお茶の味の寿命(賞味期限)が決まってしまうということです。お茶屋さんは責任重大です!その年に摘まれたお茶を保存しつつ一年間売るわけですから、保存がいかに大切かお分かりですね。
ご家庭でも保存方法によってお茶の寿命が変わります。開封後に大敵にさらした状態で置いておいたお茶と、適切に保存したお茶では明らかに賞味期限は違います。冷凍保存することにより数年先までおいしくいただけます。ワインのように「○○年ものの○○茶」というようなことも可能となる訳です。11月に蔵出し茶として販売するお茶はこれと同じ感覚ですね。とにかくお茶は保存方法が命ということです。